令和6年4月1日付で当院院長となりました仙波と申します。
私は開業医の息子として千葉市で生まれました。幼少期から地域のかかりつけ医である父の背中を見ながら育ち、「いつかはお父さん見たいなお医者さんになりたい」という思いを持っておりました。父は外科出身でありましたが、お子さんの怪我や骨折などの外傷、風邪や発熱などの急性疾患、高血圧、糖尿病、腰痛などの慢性疾患と幅広く診療しており、私も生まれ育った地域の方のために働きたい、また幅広く対応できる医師になりたいと考え、千葉市で臨床研修を行い、千葉大学先端応用外科学(旧第二外科)に入局し、約15年間外科医として診療してまいりました。
大学病院や関連病院では主に消化器外科、乳腺甲状腺外科として良性疾患から悪性疾患と多くの患者さんの診療に携わってまいりました。当科の特徴として診断から治療、終末期までと幅広く診療しており、手術(開腹、腹腔鏡)以外にも内視鏡検査や内視鏡治療(ESD等)、レントゲン検査、病理診断も行っており、学会発表なども積極的に行ってまいりました。充実した毎日を過ごしておりましたが、当科を受診される患者さんには早期で見つかり体の負担が少ない治療を行う方、手術、抗がん剤、ホルモン療法、放射線療法などを組み合わせて治療を行う方、残念ながら治療が困難な末期状態の方もおられ、やはり早期発見に勝るものはない、そのためにはどうすればよいのかと自問自答し続けておりました。早期発見できる方の多くは人間ドッグやがん検診、何かの違和感をきっかけに検査を受け、発見されることが多いですが、その受診率の低さが問題となっております。その背景には働いている現役世代にとって気軽に検査を受けることの難しさがあると思います。まずは検査を受けてもらうことが大切ですが、大学病院での対応は難しく、父のような地域のかかりつけ医であれば可能だと考え、かねてからの思いでありました地域医療へ進むきっかけとなり、地域医療を行っているクリニックにて内科、小児科、皮膚科、透析等の経験を積み、大学病院を離れる際にメスを置きました。
これまでの知識や経験を生かし、地域医療、癌の早期発見に貢献できればと思い、また阿部弘幸前院長の診療理念にも共感し、この度そが内科小児科クリニック院長を引き継がせて頂くこととなりました。
当院の特徴は、地域のかかりつけ医としてお子さんからお年寄りまでの幅広い世代を対象に生活習慣病などの慢性疾患から、発熱外来などの感染症、けがの手当て、市の健康診断や職場検診までと幅広く対応しております。また蘇我駅徒歩1分とアクセスの良さも特徴の1つです。今後は現在の体制を維持しつつ、これまでの経験を生かした内視鏡検査や乳腺甲状腺診療にも対応できるよう準備しております。
これからも地域のかかりつけ医として温かく質の高い医療の提供を続けられるよう、微力ながら精一杯診療にあたってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
【経歴】
獨協医科大学 卒業
初期臨床研修 修了(千葉大学病院、千葉医療センター)
千葉大学先端応用外科 入局
埼玉県厚生連熊谷総合病院外科 勤務
船橋市立医療センター外科 勤務
千葉大学大学院医学研究院博士課程 修了 医学博士
千葉大学大学院先端応用外科学(食道胃腸外科・乳腺甲状腺外科)助教
医療法人社団明生会 東葉クリニック 勤務
医療法人社団櫻佑会 昭和の森クリニック 院長
そが内科小児科クリニック 勤務
2024年4月 同クリニック院長就任
【資格】
日本外科学会 外科専門医
日本消化器病学会 消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
日本消化管学会 胃腸科専門医
日本乳癌学会認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
検診マンモグラフィー読影認定医
乳がん検診超音波判定医
厚生労働省 緩和ケア研修 修了
博士(医学)
千葉大学 客員研究員